先日、こちらのテーマで鳥取フリースクールこ・ラボさんのスタッフ研修でお話しさせていただきました。
私の専門である英語の学習指導の中でも、
◎ 英語の読み書きの難しさ
◎ つまずかせないための英語の初期指導
◎ ユニバーサルデザインの英語学習
について私が学んでいること、実践していることをお伝えしました。
その中でもとくに伝えたかったのは、
「英語ができないのは、子どものせいじゃない」ということです。
英語は文字をもつ言語です。文字は音を表す記号ですから、日本人の私たちがひらがなの学習を小学校で丁寧にしているように、英語でも同じようにする必要があります。さらに、文字の習得に入る前にことばで遊ぶ体験(日本ではしりとりやグリコなど)をすることで、音韻意識を育てることも大切です。
研修では、実際に子どもたちが文字なしでも楽しめる英語の音遊びを体験していただき、日本語との違いを音から気づく活動をしました。
また、文字を学習するときに、特に支援を必要とする子どもたちと一緒に使っている教材・教具の紹介もしました。読み書きの困難は、その原因や困難さの現れ方は子どもによって違います。自分の得意な感覚を使ったり、逆に負担を減らしたりするためのツールを子どもたちに試してもらい、本人が納得して選んだ方法で学習を進めるよう心がけていることをお伝えしました。実際に手に取っていただきました!


訓練のように英単語を読んだり書いたりして覚えるのを、好む人もいるでしょう。
もしその方法では辛い・学習効果が上がらない、ということがあるなら、自分に合う方法を一緒に探していこう、と子どもたちには伝えています。
訓練をすることが目的ではなく、「自分で読める・書ける」ようになることが目的です。
単に英語力を上げる、テストの点数を上げるためではなく、
自分でできるようになることで、自信につながると考えているからです。
参加された方々からは、
「言葉だからまずは音から入る、というのが自分にはしっくりきた。」
「自分は体を動かすことが好きだから、体を使って学ぶ方法が合っているのかなと思った。」
「楽しかった。こんな英語学習ができるなら、自分も受けてみたかった。」
などのご感想をいただきました。
自分の学びや実践をアウトプットする機会をいただいたことで、自分が今後さらに深めたい部分も見えました。
貴重な機会を、どうもありがとうございました!
